外壁リフォーム技術がなかったころ・・・ 2
今日は、金堂の壁画下地壁について見ましょう。
まず壁下地は、水平に通した桧の貫材(両端を柱に掘った穴に差し込み、襖でとめる)の表裏両面に同じく桧の肌割材を縦に一定間隔に並べます。
それらを藤蔓で絡めて木舞を作るのです。
それに荒壁をつけ、中塗が2ないし3回重ねられますが、その最上層は塔の表土塗に相当します。
なお表土塗に近づくにしたがって土の粒度が細かくなり、かつ粘土分と砂分との比率が逆転することも塔の場合と同様です。
・・・しかし莇に関しては、荒壁に切藁を混じていることは同じであっても、中塗以上には蒲の穂によっていることが塔の場合と異なっています。
そして表土塗の上に壁画の画面となる白土が塗られますが、スサにはイラクサのような植物性雑繊維が用いられています。
この時代にはもちろん外壁リフォーム技術はまだ存在していません。